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2009/03/21

ある練習生の旅立ち

 

大学生の彼は新社会人としての就職を期に、3~4年間通い続けた山上ジムも一緒に卒業しました。

 

河守君 22歳-

 

 

まぁ彼ほど不器用なボクサーはこれから先もまずいないでしょう。

 

 

右といえば左を出し。

ミットを構えていても人の手首に打ち込み。

挙句にはミットはおろか、彼のパンチが頬をかすめること数知れず。

 

それでも努力して、脅威と呼べるほど身体の柔軟性の無さを克服したり。

一ヶ月で10kg以上の減量に成功したり。
(自称リバウンド王。きっともうリバウンドしているんでしょうけど)

 

 

ただただ、礼儀正しい学生で。
(気持ちだけは伝わってくる)

 

いつも大きな声でジムに入ってきて。
(勢いだけは伝わってくる)

 

不器用ながらも一生懸命練習していくので、いつしかマスコット的な扱いで誰からにも好かれていた・・・そんなボクサーです。

 

 

 

残念ながら視力の関係でプロテストを受けられない練習生でしたが、じっくりと、長い時間をかけ、焦らず慌てず、少しずつ成長してきた結果、いつしかプロボクサーと互角に渡り合える実力を持つようになっていました。

これは彼の努力の結果だと確信します。

 

いまでもプロテストは受験できていれば合格出来るレベルにあると私は思います。

ただそれだけに、秘かにプロテストを受けたがっていた彼に受験させてあげられなかったのが残念なのですが・・。

 

 

 

でもライセンスという形だけが大事なんじゃないと思うんですよね。

 

肩書きに出来ないなら意味がない、なんてことは絶対ありません。

一生懸命やってきたその過程が一番大事だといつも思います。

 

 

山上ジムとしては、ここで何かを感じ取ってくれたことがあれば幸いですし、ここで得たことを何でも良いから次に生かせてもらえば嬉しいのですが。

 

 

 

社会に出ても頑張れよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の日。

フイに、彼が言ってくれました。

 

 

 

 

「来世もこのジムに来たいっス」

 

 

 

気が早過ぎる彼の言葉は忘れません(笑)

ありがとう!

 

山上ボクシングジム トレーナー 三上正彦

 

 

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