ビデオ判定を試験導入
ビデオ判定を試験導入
日本ボクシングコミッション(JBC)が、日本武道館で12日に行われる世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチの長谷川穂積(真正)―クリスチャン・ファッシオ(ウルグアイ)戦で、ビデオ判定を導入することが6日、明らかになった。
顔や頭部の切り傷がパンチかバッティングによるものか、ローブローかどうかなど、リングサイドの役員がラウンドごとの合間にリプレーをチェックし、レフェリーの裁定が違っていれば訂正する。
ビデオ判定はメキシコなどで実施されているが、JBC幹部は「テレビ局の問題で、できないケースもある。結果が良ければ進化させたい」としている。
(2008年6月7日03時04分 読売新聞)
ボクシングは他のスポーツに比べ、全てがコンマ何秒で決まる一瞬の動きの連続ですから、唯一人であるレフェリーの判断だけでは非常に難しい部分があります。
例えば裂傷による負傷判定がありますが、それが偶然のバッティングによる負傷なのか、打撃による負傷なのか、それとも故意の反則による負傷なのか、ただのスリップか。
レフェリーは一瞬にして、適切かつ迅速な判断で見極めなければなりません。
また、偶然のバッティングによる負傷とみられるか、有効な打撃による負傷とみられるか、扱いは以下のように大きく変わってしまいます。
・ 偶然のバッテイングによる試合続行不能の場合
試合続行不能とレフェリーが判断すれば、その時点が前半である場合、ドロー扱い。
(10回戦は4ラウンドまでを前半とされます)
その時点が後半であればTD(=テクニカルデシジョン)判定として、それまでの採点により勝敗及びドロー判定が決します。
(10回戦は5ラウンド以降を後半とされます)
・ 有効打とみなされた負傷による試合続行不能の場合
TKO(=テクニカルノックアウト)負け。
反則による負傷は減点もしくは失格を宣告されます。
また、万が一、偶然のバッティングであっても有効打とみなされダウンを宣告された場合には試合を左右するほどの大きなマイナスとなることは言うまでもありません。
逆もまた同じです。
これだけの判断を、一瞬にして的確に裁かれなければならないレフェリングは、現状では一人のレフェリーの絶対性で判断されています。
(確認できないダウン、ファウルはジャッジに意見を聞くことは可能です)
それがプロボクシングの原則であり、原点であるからです。
精錬された技術を持つレフェリーに全てを託すというレフェリーの権威や絶対性を変えるべきとは思いません。
しかしビデオ判定の導入は賛成です。
第三者的立場でも裁定され、なお正確性が増した判定であるなら、それによって負けても勝っても悔いは残らないですからね。
スポーツ界のみならず全てで公正、公平性が問われている現在、ビデオなども上手く活用し、さらに「フェアなスポーツ」であると思われるような流れになって欲しいし、そうあるべき、と思います。
山上ボクシングジム トレーナー 三上正彦
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